制作ガイド
社歌の歌詞はどう作る?社員の言葉から歌詞にする方法
社歌の歌詞づくりの実践方法。ありがちな失敗(標語の羅列・抽象語だらけ)を避け、社員への質問リストから歌詞の材料を集めて一曲に仕上げる手順を解説します。
社歌の出来は、作曲より歌詞で決まります。そして歌詞の出来は、書く技術より「材料集め」で決まります。社員が自分の歌だと感じる歌詞の作り方を、手順で解説します。
ありがちな失敗:標語を並べた歌詞
「挑戦」「感謝」「未来へ」——理念の言葉をそのまま並べた歌詞は、どの会社にも当てはまる分、誰の心にも残りません。良い社歌の歌詞には、その会社でしか意味が通じない固有の言葉が入っています。創業の場所、仕事の道具、朝の風景、社内の口ぐせ。固有名詞と具体的な情景が、「うちの歌」という感覚を作ります。
歌詞の材料を集める質問リスト
社員アンケートやワークショップで、次のような質問をすると歌詞の材料が集まります。
- この会社に入ってよかったと感じた瞬間は?
- うちの会社「らしいな」と思う場面は?
- 仕事でいちばん好きな時間・場所は?
- よく使われる社内の口ぐせ・合言葉は?
- 10年後も変わっていてほしくないものは?
回答は要約せず、言い回しごと集めるのがコツです。「お客さんの『助かったよ』の一言」のような生の表現が、そのままサビの一行になります。
構成の基本形
- Aメロ:日常の情景(仕事の風景、朝の場面など具体的な描写)
- Bメロ:気持ちの動き(大変さ、それでも続ける理由)
- サビ:会社として大切にしていること(理念の言葉を、社員の言葉に翻訳したもの)
理念の原文はサビに1回入れば十分です。それ以外は集めた具体的な言葉で埋めるほうが、歌として自然になります。

書けたら「声に出す」チェック
歌詞は読むものではなく歌うものです。仕上げの前に、①声に出してつっかえないか、②漢語が続いて息苦しくないか、③知らない人が聴いて情景が浮かぶか、を確認します。文章として立派でも、歌って気持ちよくなければ社歌としては未完成です。
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